
大人になっても君を忘れたくないのに思い出も言葉も役に立たないの

大人になったら日々は薄まっていくからちゃんと残る傷を付けなきゃ

気持ちがポロポロ抜け落ちていく頭の隙間をお砂みたいに朝霧の向こうで 昨日の君の匂いがした

刃渡16cm 世渡り知らずの14歳ああ!不埒な冗談で 耳たぶにグロい穴が開いた

命に関わる中毒性 身の程知らずの中学生が 子供の終着点?指先にグロい花が咲いていた

幾歳になっても君に綺麗でいて欲しくて湧いてくる気持ちは嘘みたいに汚くて卑屈になってる日々を上書きする為にもっと深く傷を付けなきゃ覚えなきゃ

ここで赤目ちゃんは『青目ちゃんがつけた傷』だと思って切ってるのかな…

毎日ちょっとずつ、細胞が入れ替わる毎に あどけなかった君が君じゃなくなるの

何処に向かっても視界は天井と壁で悪夢でも見てるみたいだわ

建前がボロボロ剥げ落ちてくまな板の上で鱗みたいに少女は聖書じゃない病の数だけ掠れてく

鈍16cmケーキを切るので精一杯の無価値な優等生人生のグロい痣が消えない

それでも時間は止まんない日陰に逃げてちゃ仕様がないわあの日の後夜祭 唇をグロい赤が染めてた

煩わしい風が君の金髪を揺らす思い出は今や通帳の1行になって増えすぎた傷は元の輪郭も隠したああ、ツイてないなあ

夜中になったら君は孤独を歌うのよ鉄筋でできた生簀で溺れるように魚になったら私が捌いてあげるわ煮え立つ腑の中身を当てたげる

素敵でしょ?
