
泡に乗って海を越え季節をまた連れてくる貝殻に耳澄ます静寂にも声を探す

教えておくれこの風はどこから吹いているのそこにいるの時間よ どうか待って僕だけが祈っている

摘まれる花になりたい 物言わぬ貝でありたい待っている わかっている絶やさぬ人になりたい 底知れぬ愛を知りたい待っている 縋っている雨なく花は咲かない 泣かずに憂いは枯れない去っていく 辿っていくあなたが誰か知らないのに探さずにいられない去っていく 拾っていく欠片

ここカッコ良すぎて気絶しそう

夢に明け暮れ寝息も秤にかけたままおいてゆくの忘れるよう願って幸せを祈っている

眠れるように 握っては目覚め大人になれば ざわめきも消えて息づくほどに 遠のいてゆくものヴィーナス いつか思い出す

産まれる前に 出会っていたよう寄せては返す 足跡も消して近づくほどに 遠ざかるあなたヴィーナス 風にしたためた詩

背が伸びた頃 ねえ きっと会いましょう砂に埋めた 涙も還して生まれ変われど もう一度あなたのヴィーナス 微笑みと生きていたい

ヴィーナス 巡る あたたかな音
