
高架橋を抜けたら雲の隙間に青が覗いた最近どうも暑いからただ風が吹くのを待ってた

はらり、僕らもう息も忘れて瞬きさえ億劫さぁ、今日さえ明日過去に変わるただ風を待つだから僕らもう声も忘れてさよならさえ億劫ただ花が降るだけ晴れり今、春吹雪

次の日も待ち合わせ花見の客も少なくなった春の匂いはもう止む今年も夏が来るのか

花に、僕らもう息も忘れて瞬きさえ億劫花散らせ今吹くこの嵐はまさに春泥棒風に今日ももう時が流れて立つことさえ億劫花の隙間に空、散れりまだ、春吹雪

今日も会いに行く木陰に座る溜息を吐く花ももう終わる明日も会いに行く春がもう終わる名残るように時間が散っていく

愛を歌えば言葉足らず踏む韻さえ億劫花開いた今を言葉如きが語れるものか

から好き

あと花二つだけ

もう花一つだけ
