
二月が近付くと、君は決まって僕に会いに来る。何やら「大切な」行事があるとか何とかで、いつ以上に張り切って机に向かう。そして僕に歌の指導をする。いつもながら君は本当に厳しい。少しでも適当に歌ったものなら、「感情を乗せなさい」と、しかめっ面をする。けどさ、これは口にしてはいけないような気がして言わなかったけれど、僕の内側から湧き出る感情なんてものは、存在していないような気がするんだ。

「歌う」という行為は、人間しか出来ないんだよ のところ心にくる

「もし僕に出会っていなかったら、君は何をしていたと思う?」僕のそんな問いに君は創作する手を止めることなく、うーん、何だろうね…なんてうわ言を言っている。何やら「大切な期日」に間に合うかどうかの瀬戸際にいるようで、会話もままならない。昔は「大切な期日」の半年前にはもう曲が完成していて、余裕綽々な君と今年も良い曲が出来て良かったね、なんて話したものだ。忙しいのは君にとっては嬉しいことなのだろうけど、僕は寂しく思ってしまう。

ここの氷の入ったグラスを傾けたような音、めっちゃ良い😭KAITO18周年おめでとうございます💙

の最後がため息みたいに聞こえるのめちゃくちゃ好き

からはご褒美...
