
もう冬が来た、「冬頃が限界でしょうね」という先生の言葉が脳裏に染み付いてありもしない不安に駆られる

「君」の元気だった頃の姿も思い出せなくなって声をかけようにもはぐらかしてしまう

「君」と一緒に来るはずだった場所も全てが悲しい場所になってしまう。もういっそこの場所も自分も消えてしまえばいいのに

祈りは空っぽ?

流れに身を任せる事も出来ず全く前に進めなくなった

「君」の居る病室に美しい夕日が射し込んでくる、夕日なんてすぐ沈むのにその日は永遠と日に照らされていた、

あとどのくらいで「君」が居なくなるのか不安しかない、言葉だけの失望も何も要らない、何よりも「君」の言葉が欲しいのにもう死ぬつもりの「君」の言葉に苛立ってしまう、どこにも行かないで欲しい、置いて逝かないで欲しい、もっと生きて欲しい
