
「甘い果実に〜」→プロローグ。中毒者になった「貴方」を「私」が見ている様子。「軽い気持ちで始めただけなのに」はいつかの「貴方」のセリフの可能性が高い。完全にドラッグに手を出した人の常套句である。

「いつだって〜」→ここは「私」と「貴方」の後悔と言い訳のシーンに思える。自分を変えられないもどかしさ、苦悩、不安を逃れるには?そんなあなたに極楽果実。→「切符」は確実に極楽果実のこと。握りしめているのは「貴方」だと思われる。「そこ」とはどこか?聞かなくても分かるね。

「廃れた胸には〜」→「ドレスコード」も極楽果実の事かと思われる。ストレスという感情を抑えつけるため、もしくは逃避するために使用されている様子。→「もぬけの殻みたいになった君は姿だけ」というのは、恐らく取り憑かれたように果実を貪る「貴方」の様子をまるで「貴方」の姿をした抜け殻だと言っているんだと思う。何故「君」になっているのかは不明。ただその後もう一度「君」と呼称する歌詞の文脈的に、「私」が極楽果実の虜になっている「貴方」に呆れている、もしくは哀れみ、侮蔑の感情を抱いて見下しているのかもしれない。

「色褪せた〜」→「色褪せたHappy Luckyだらけの世界で 嘘を搦めたご挨拶」ここの歌詞的に、深読みだけど「私」は何かの営業とか接客、それに準ずるコミュニケーションを必要とした職についているのかなと思った。ここの色褪せたHappyとか嘘を搦めたって言うのは、お世辞や接待とかそういう意味なんじゃないだろうか。→「あんよが上手で〜なれないけど」ここ言葉上手いなと思った。「あんよが上手で転ぶはお下手」というのは、普段から物事をそつなくこなして、かつミスをしない人。要するに完璧な人の事を指している。誰だって完璧になれるならなりたいよね。もしかしたら極楽果実を食べる前の「貴方」の事かもしれない。

「Give me〜やめることね」→「洗いざらい吐き出した世界」というのは極楽浄土の事を言ってるんじゃなかろうか。確かに極楽浄土はストレスがないと言うんだから、お世辞とかそんなストレス要素も無く平和に本音を押し殺す必要がないだろう。→「諦めることをやめることね」というのは、一見ポジティブな言葉に聞こえるが、これ結構ネガティブな意味かもしれない。上述した「あんよが上手で〜」の部分は、「私」の完璧への憧れと、そんな人にはなれっこないけどね、という諦めが感じられる。「私」はそうやって今までも色んなことを諦めて来た人間だと思われる。なのでここは「もう諦めることないんだよ」と言われているのかもしれない。ここまではいい話かもしれないが、思い出して欲しい。この曲における「極楽浄土」は、本物の極楽浄土なんかじゃない。そして「極楽果実」の『中毒者』は、周りの人間に極楽果実を食べさせようとしてくる習性を持つ。つまりこの場面は、今まさに極楽果実を「貴方」に勧められている状況である。ヤヴァイ。

好きです……ここ( )最高過ぎる全て素敵です耳福ですありがとうございます🙏

「期待外れ〜私を見ている」→ここで「私」を見ているのはもちろん「貴方」。この後の間奏のテキストでも分かるが、「貴方」は始め、優しい感じで極楽果実を「私」に勧めていた。しかし、ここで「私」は1度断っている。そこのシーンだろう。

「赤い悪魔と〜外道になってく」→ここの赤い悪魔は「貴方」の別の言い方だと思う。他にも、アダムとイブに知恵の果実を食べるように促した赤い蛇の悪魔サマエルも関わりがありそうだが……→「外道になってく」のは果実を断られたことで豹変した「貴方」の事。優しく言っても意味が無いとわかった「貴方」は、強引に果実を食べさせようとしてくる。

ここすこあとトランペットが良い味出してて好き

「絶対的プライド〜瞬く間に堕ちていく」→絶対的プライドというのは要するに自分の中で譲れない根っこの部分の事だと思う。「相対的なプライドではなくて、絶対感をもつこと。それが、ほんとうのプライドだ」(岡本太郎:著、『自分の中に毒をもて』より引用)それが何もかも破綻して成り下がるというのは、子供の頃にあった万能感や希望と言ったものが成長して社会に出たことで崩れて言ったのかもしれない。人間誰しもがぶち当たる壁である。→「伽藍堂でアバウトな理想」も同じような意味だと思われる。あの日描いた理想は、蓋を開けられてみれば空っぽなものだったのかもしれないね。嫌になるのも無理はない。理想と現実のギャップというのはいつだって辛いものがある。→だからやけくそで「軽い気持ちで」手を出してしまうのだって、1つの選択なんだろう。その後の事は、自業自得なんだろうけど。

あたりで「私」(MVの人物)の目元に「404 Not Found」という目線が入る。これはエラーメッセージの一種で、要するに「お探しのページは存在しません。」という意味。また手元の極楽果実が齧られているため、元の「私」は極楽果実に呑まれて無くなったようだ。ちなみに、後ろの文字化けは「極楽」と思われる。解読ツールくんは「?楽」としか出してくれなかったけど多分そう。極楽行っちゃったね…

「破れた夢には〜エンコード」→「私」にはもしかしたら何か夢があったのかもしれない。でも現実は上手くいかないもので、その事に対してずっと心の中にモヤモヤとしか何かがあったのかもしれない。でも極楽果実はそんな夢を叶えてくれる。果実を食べ続ける限り。叶った夢が破られないように、中毒者は果実を貪る。→エンコードとは、データを扱いやすくするために一定の規則に基づいて変換すること。YouTubeとか動画作ってる人は皆やってる。ここで言うエンコードは何かって?そりゃあ生きにくい現実を生きやすくするために極楽果実という「幸運」を使う事だろうね。

「腐った果実〜愚かだね」→アレって腐るんだ……本場のドラッグみたいにどんどん量を増やさないと満足出来なくなったんだろうか、もうなりふり構わないらしい「貴方」。それをなお冷めた様子で見守る「私」。でもきっと「私」も正気じゃないのだろう。なぜなら「私」も果実を齧ってしまっているのだから。

「もういいかい もういいよ」→かくれんぼでお馴染みの掛け声。鬼側がカウントダウンを終わらせた合図。そして隠れる側がそれを了承した合図。極楽果実の中毒者にも、タイムリミットが来るらしい。

「HappyEndで〜終わるから」→もはや現実から逃避した2人に、極楽果実を口にしないでHappyEndを迎える事は出来ない。何故なら極楽浄土を知ってしまったから。でも人間はHappyEndになりたい生き物。なら、ここからHappyEndに行くには…?→極楽浄土の向こうとは何か、極楽果実が生きて極楽浄土に連れていくのなら、本来の極楽浄土は何処にあるのか?そしてどんな人が逝けるんだっけ?→2人、いや、中毒者達は、「本物の」極楽浄土に旅立って行くのかもしれない。幸せな現実に浸りながら、その後も幸せな世界に行けるのだと信じて疑わずに。→多分心中したんじゃないかな……もういいかいの掛け声的にお互い同意の上だったと思うよ…というか、極楽果実を食べた中毒者は皆同じ末路になるんだと思う。これでゾンビみたいに中毒者増やそうとしてくるの最悪すぎるだろ。バイオハザードじゃん。

「夢のように〜頭の中」→夢のようにきらめくってか夢だよ多分!!!もう現実と幻覚の区別がつかなくなっているようです。極楽浄土も色々綺麗なお宝に溢れててめっちゃ綺麗らしいし本当極楽の果実だったんだろうな……→「本当の事は頭の中」ってどういう意味なんでしょうね……その末路が果たして幸せだったのかどうかは本人だけが分かってたって事なのか、それとも彼らの頭の中の世界()は彼らからしたら現実(本当)だったのだろうか……
